スキンダプサスを初めて育てる方に基本的な育て方をまとめました。
あくまでも一般的な内容ですので参考程度にお読みください。
大切なのは「植物の状態をよく観察すること」です。
ご自身とその子に合った管理方法を時間をかけて見つけ行くのも楽しみの一つだと思って頂けると嬉しいです。
【育てる場所】
明るさ:明るい日陰程度(強すぎはNG)
本来ジャングル中の木に着生している植物です。
直射日光や強すぎる光は株が弱ってしまうので注意しましょう。
光が強すぎると葉が丸まったり、葉柄に影響が出たりします。
そんな時は少し明るさを弱めて見ると良いかもしれません。
風:無くても育つが、あった方が強くなる
密閉管理など風のない環境でも成長しますが、ある程度風を当てて育てた方が方が強い株に育ちます。
サーキュレータなどで風の流れを作ってあげることをお勧めします。
風量のイメージは屋外のそよ風程度の強さです。
※密閉管理に慣れている子や株が小さいうちには風の当て過ぎに注意しましょう
温度:15度〜28度
熱帯雨林に生息している植物ですが意外と暑さには弱い植物です。
30度を超えてくると葉が丸まったり、高温で密閉管理をしていると茎が溶けてしまうこともあるので要注意です。
反対に強い株に育てておけば15度程度の温度でも常湿管理が可能になります。
湿度:65%〜95%
原産国の一つであるインドネシアでは、一年の平均湿度が約80%と日本に比べかなり高い環境です。
日本だと加湿器を用意したり、ケースで管理するなど工夫が必要になります。
ただ、成長して株が大きくなったり、徐々に慣らしていけばある程度ご自宅の環境に順応していくのでご安心下さい
【水やり】
タイミング:完全に乾き切る前に
水やりのタイミングはご自宅の環境や用土、風の有無などに大きく左右されるので明確な日数は難しいところです。
元々熱帯雨林で生育している植物ですので完全に乾いてから与えるよりも少しまだ湿っているぐらいで与えても問題ありません。
初めは3〜5日に一回程度を目安にお水をあげてみて、株の状態を見ながら間隔を調整するのが良いかと思います。
時間帯:季節によって異なる
夏場は日中気温の高い時間に水やりをすると与えた水が高温になりダメージになる恐れがあるため日が昇る前の涼しい時間帯または夕方の涼しい時間帯
反対に冬場は午前中の寒い時間帯や夕方以降に水やりをすると与えた水が冷たくなりダメージになる恐れがあるため午前中〜お昼頃の日が昇って気温が上がった時間帯
※但し、部屋の温度がある程度一定であればそこまで気にする必要はありません
量:鉢底から流れるくらいたっぷりと
水やりをする際は鉢内の空気を押し出して入れ替えるイメージで、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください
【肥料】
時期:4月〜7月、10月〜11月頃
一般的に4月〜11月頃は植物にとって生育期になるためぐんぐん大きくなろうとします。
その時期に肥料(栄養)を与えることで成長スピードも上がり、強い株に育ちます。
但し真夏の気温が高い時期に肥料を与えるとかえってダメージになるので避けましょう。
頻度:与える肥料によって異なる
肥料には液体タイプやタブレットタイプ、顆粒タイプや土に混ぜ込むタイプなどなど様々な種類があります。
それぞれ使用方法や希釈倍率、頻度が異なるので都度確認しながら与えましょう。
初めは規定よりも薄めに与えて徐々に慣らしていく事をお勧めします。
注: 植替え直後や密閉管理の際はうまく肥料を吸えずダメージになる恐れがあるのでやめましょう
【植替え】
タイミング:状況に応じて
植え替えのタイミングはいくつかあります。
・鉢に対して株が大きすぎる
・鉢底から根が根が沢山出てきている
・2年以上植え替えていない
・用土の水はけが悪くなってきた
など上記の場合は植え替えを検討する必要があります。
但し真夏や真冬の植え替えはかえってダメージになる恐れがあるので避け、適した季節まで待ちましょう。
【最後に】
今回記載した内容はあくまでも基本的な育て方です。
ご自宅の環境や、株のその時の状態によってするべき対応が変わることがあります。
「なんだかいつもと様子が違うな?」と思ったらいつでもお気軽にお問い合わせ下さいませ♪
できる限りのアドバイスはさせて頂きます。
また、「失敗は成功のもと」という言葉があるように、仮に枯らしてしまってもそれは失敗ではないと思っています。
うちでも今まで数々の子たちを枯らしてきました。
その経験があったからこそ今では枯らす頻度はかなり減りましたし、大切な財産になっていると感じています。
経験は消えません。次に活かせると思って受け止めて欲しいです!
とても長くなってしましましたが、皆様のScindapsusが健やかに成長しますように♪
Nakayama Plants